NEWS & INFORMATION

「クリオネの灯り」とちてれアニメフェスタ イベントレポート

今夏7月放送予定のテレビアニメ「クリオネの灯り」のステージイベントが、5月5日に栃木県・宇都宮市で開催された「とちテレアニメフェスタ」内で行われた。同ステージでは、同作のPVが公開されたほか、石川プロ監督、主人公・タカシ役を演じる大平峻也、主題歌アーティストのakiらが登壇し、トークショーやミニライブを展開した。

 

同作は、ナチュラルレイン氏による人気オンライン小説が原作で、病気がちなうえに両親を亡くし、いじめの標的にされてしまった少女ミノリと、彼女の笑顔を見たいと願うタカシとキョウコによる物語が紡がれる。

 

石川監督は「原作のストーリーをテレビシリーズにするために苦心しました。ナチュラルレインさんと綿密に打ち合わせながら、ストーリーを再構築していったので、原作のイメージをそのまま再現できていると自負しています」と作品の制作進捗に自信満々。

 

一方で、今作がアニメ初挑戦だという大平は、アフレコ現場の空気に気圧され、萎縮してしまったことを告白した。「でも、音響監督の伊豆一彦さんがブースまでやってきて、僕たちアニメ初挑戦組の頭をワシャワシャしながら『お前ら緊張してんじゃねえよ~』って、励ましてくれたんです。おかげで、そこからは楽しみながら“声優”にチャレンジできました」と笑顔を見せた大平に、石川監督も「キャストのみなさんと、作中の学生たちの姿が重なり、フレッシュな感じをそのまま表現できたと思います」と満足げな面持ち。

 

当日ライブ初披露された、オープニング主題歌「クリオネの灯り」を担当したakiは、自身が作詞も担当した同楽曲について、「原作小説は、いじめという重い題材を扱った作品ですが、私自身小さいころは身体が弱く、学校に行っていない時期があったので、共感できる部分が少なからずありました。作品の世界観に、自身の経験を重ね合わせて作詞をさせていただいています」と語る。石川監督は「初めてオープニング主題歌を聞いた時に、この作品が『暗い作品ではないんだ』と思わされました。楽曲の疾走感を、アニメ本編の映像に反映させていきたいと思っています」と話し、大平は「重たいテーマを扱っている作品のはずなのに、とても幻想的で『美しく澄みわたっている』という印象を受けました」と同楽曲を絶賛した。